きゃべつ⑤2023/07/03

ここ最近、よくいろんなモクリやウォッチパーティに誘ってもらって、自分が今まで一切興味のなかったものに触れる機会が多くなり、それがなんとなく嬉しいなと思える日々です。

元々私は「興味のないものには絶対に近づかない」人間でして、友人にオススメされた映画やアニメ、ドラマ、漫画も見ないし、本も読まない。母親からはよく「視野が狭い、もっといろんなものを吸収しろ」と口酸っぱく言われていました。まだ実家暮らしをしていたある年のお盆休み、母親から「暇でしょ?世界の宝石展に行こうよ」と誘われたのですが、私は暇だったわけではなく、当時趣味だった切り絵のためにお盆休み3日間を丸々空けて、部屋に閉じ籠って絵を切り続けていたわけです。私は「暇だと決めつけるな。これのためにお盆休みを使うって決めてたんだ。あと普通に宝石に興味ないし行かない」と遠回しに言ったら母親がガチでキレて拗ねて大変だったことがあります。

なぜこんなにも頑なに他人のオススメを拒んでいたかというと、自分が好きなものに時間を使いたかったから、かもしれないなと最近思います。大人になっていろいろお金や心の余裕が生まれ、何か一つに夢中になって他のことは目に入らないなんてことも減り、人のオススメに触れてみようかなという気持ちが湧いてきて、おかげで充実しています。友達がいなければバチェラーもコナンも見なかった。小川洋子中村文則星新一も読まなかった。ありがとうマイフレンドたち。

あと、今まで自分の好きなものを他人にオススメしたことがないんですが(否定されたら傷つくから)そんな真っ向から否定してくるような大人げないヤツはいないというのも最近分かりました。優しい社会で生きている。
この間、シロサンとだてちゃんと一緒にバイオの映画を見たんですが、正直「ほんとに見るの????これおもしろいかな????自信ないんだが????」と思ってたし、そもそも自分の好きなコンテンツを、それを全く知らない人に触れてもらう経験が初めてだったので「ほんとうは全然興味ないのに空気を読んでウォチパしてくれてるとかだったらどうしよ???」「初手からおもんないと思われたら1時間半くらい苦痛を与えるだけにならないか???」とか思ってました。いや、興味はそんなにないだろうけども。
まぁでも結果的に、初見の人の感想を聞くことができるのはめちゃくちゃ楽しいということが分かり、キタムラさんと見たときとまた違った感想をもらえたので良かった。キタムラさんはバイオを知ってるので盛り上がったし、シロサンたちは「そこ気になるんだ……言われてみりゃそうだな……」みたいなところをツッコんでて面白かったです。

食わず嫌いしないで何でも食べてみる事って大事ですね。
ただ「○○オススメだから見て!」だと後回しにしてしまうので「一緒に見よう!」と言ってくれると嬉しい。元気に感想を垂れ流す声のデカい人として皆さんのウォッチパーティを盛り上げます。また誘ってね。