氷炭_04_6/12

特に日記に書きたいような大きな出来事もない、けれど皆の日記は読みたい、ので普通の日記っぽいことを書きます。今月は差別的な言葉がどんどん目に入ってきて地獄のようだね。宮沢賢治は「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない」と書いていたけれど、まさにその通りだと思うよ。誰かが差別されている世界では本当に幸せにはなれない。でも今日は、普通の日記です。

 

憧れている指輪があるけれど、それなりの値段がする。39600円。半年ほど細々した我慢をすれば手の届く値段だけど、どんなに考えても、私はきっとそれを買わない。すごく好みの見た目をしていて、何度も販売ページを訪れて眺めているのに、買わないんだろうなという妙な確信がある。突然月収5億円とかになったら流石にわかんない、それは買うかも。でも、なんとなくいつも、39600円のためにする小さな積み立ては、本当は他のことの為に使った方が美しいのではないの、と自問自答して終わってしまう。美しいというのは正しいということだ。少なくとも私にとっては。ほぼ毎月、5000円の寄付を続けている。少ない給料から生活費を引き、猫の餌を買い、本を買って、その上で気持ちに余裕を持って寄付できるのが5000円だからだ。シフト制で働いているせいで給料が変動するので先月はできなかった。今月はできた。40000円の余裕があれば、8ヶ月間にわたって5000円の寄付ができる。あの指輪よりもその方が美しいのではないの、と考えてしまうので、きっといつまでも買わないだろう。いつかお店で本物を見てみたいとは思うけど。

 

別の話。ゲームは好きだけどゲームをしている自分が好きではない。ゲームを禁止されていた子供時代だったので親からの呪いの一種なのかもしれないけれど、それだけではない。自分の性質的にのめりこみすぎる。中学生の頃、マインスイーパで朝を迎えたことのある人間である。Pocket Frogsなどは1回のプレイ時間が短いので可愛いもので、絶賛大流行中の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』(めちゃくちゃ面白い)(ストーリーは前作の方が好きだけどギミックがすごい)(いや、本当に、なんていうか…すごい)なんて本当にまずい。睡眠時間は確実に減ったし、このあいだぶっ続けで10時間やってた。怖すぎる。やらなければいけない勉強も読みたかった本も放り出してハイラルの大地を駆け巡っていた。普通に落ち込むし、ゲームで時間を浪費している自分を好きになれない。ので、売った。10時間やっていたと気付いて床から飛び起きて、即メルカリに出品して、翌朝の出勤前に投函した。すぐに買い手が付いてよかった。これからあのゲームを買おうと思っている人は注意してほしい。面白すぎる。ゲームシステムに緩急があり、ぼーっとしながら歩いているだけでも楽しいし、時折頭を使わなければいけないパズルが出てきたりして飽きない。だから10時間もできてしまう。人間をだめにするゲーム。

もうひとつ私の好きな『ファイアーエムブレム 風花雪月』というゲームがあるけれど、あれはいいですよ。シミュレーションRPGなのでずっと頭を使っていなきゃいけなくて疲れるので30分くらいしかできない。フルボイスなんですが、物語が前後編になっていて5年間の隔たりがあるので、全キャラクターの5年間の演じ分けが聞けるんですよ。声優って凄いな…と思える。おすすめです。私の推し、フェルディナント=フォン=エーギルをよろしくお願いします。

 

猫が横から「もう部屋を暗くして寝ようよう」と催促してくるので寝ます。おやすみなさい。ゲームから解放され早寝早起きの生活を取り戻した氷炭より。